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それだけ伝えると、すぐにエリックは消えてしまった。
「あんな、自分!エリック!エリックさんて~!」
霧が晴れていくように次第に周囲が見え、いつものベッドの上だった。
「何や、夢か、は~びっくりした」
マミルは居間に向かうと、母が台所にいる。
いつもの景色だ。
「おはよう、今日は早起きやね」
母親が話しかける。
「なぁおかん、俺の名前って何でマミルなん?」
「何や、急にこの子。亡くなったおじいさんがつけたんやで」
「あのイギリスのアンじいちゃんか?」
「そうやん、アン.E.バーン。Eが確かエリックやったんちゃうかな」
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