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それ以来、学校では何となく虚ろな日々が続いてた。
「マミル、最近何かあったん?」
「おぉ香織、今日は練習ないんか?」
マミルと香織は中学校から同じだ。
「何言ってんの?大会前は吹奏楽が、休みやから一緒に帰れるな言うてやん」
「はいはい」
「何がはいはいや、話聞いとんのか!」
「疲れてんのやないかい。」
「何がやねん、香織かて疲れとるわ、自分甘えとるんちゃうん?」
はぁ・・・香織に一言言うと三倍返しだ。
しっかし!ぎょうさん喋る女やな。
「それでええわ、それより俺な、夢によくじいちゃん出てくんねん。香織そんなんない?」
「じいちゃんもばあちゃんも生きとるしやな、出てきても怖ないけど、亡くなっとったら怖いな」
「せやからめっちゃ怖いねん。俺に似てめっちゃ男前やけどな」
「ハーフやからって自慢せえへんといて」
「クオーターや!もうええわ、お前に言うても解決せえへんしな」
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