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翌日。
メルコへは、ちょうど配達の仕事でメルコに向かう荷馬車に乗せてもらって向かうことになりました。
レオンおじさま達に見送られた私は、荷物と一緒に運ばれていきます。
「すまねぇなぁ嬢ちゃん、そんなせまっくるしいところでよ!」
「いえ、たくさん景色が見えて楽しいですよ」
ちょっとおしりが痛いけど、周りを眺めているだけで晴れやかな気分になります。
少しずつ遠くなるレオンおじさまの屋敷と、今ではワタシの故郷となった村を見ていると、寂しくもなるけれど、でもこれから新しく始まる生活に気持ちが踊るのも確かです。
空は快晴。
雲一つない大きな蒼空が、遠くどこまでも広がっていました。
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