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女は、すれ違いざまにエルザと呼ぶ少女に一つのメガネケースを渡した。
「さぁ、雑魚どもまとめて相手になるからかかって来なさいです。」
「ゴゴー。」
言葉が通じたかは、解らないが骸骨が一塊になり巨大な骸骨になっていく。
「フフッ。」
少女は、不敵に笑みを浮かべると先ほど渡されたケースを開け中に入っていた赤いフレームのメガネをかけた。 「…血が、たぎってきたぜぇ~。」
先ほどの口数の少ない暗い性格が180°変わったような口振りである。 まるで別人格のようだ。
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