白い本 ～シオン編～

ゴーストナイト

「…」
エルザが、無言で紙袋を渡してきた。中を開いてみると服が入っている。どうやら着替えろと言うらしい。
「あ、ありがとうエルザ。」
トイレにいき、さっそくもらった服を着てみる。
「ぴったりだよ。とくにこのフリルの着いたスカートなんて…おい！」
シオンは、がっちりしていないので服装を変えればはたから見れば立派な女の子に見える。
「お似合いよ…フッ」
ボロボロの制服に着なおそうとすると、制服は見当たらずトイレの方で水の流れる音が空しく響く。