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広場の真ん中で、子供が動く骸骨の群れに取り囲まれている。兄弟だろうか二人ともまだ小さい。
「僕だって、あの子達を逃がすことぐらいできるはず。」
シオンは、木刀を構えると骸骨の群れに飛び込んで行った。
「はぁはぁ、大丈夫かい?」
「あなたこそ、ボロボロよ。」
姉らしい子が、冷たく言ってきた。
「僕は、…大丈夫だから。今のうちに親のところに逃げて。」
「じゃ、お言葉に甘えて。」
少女は、弟を連れて町の方にすたすた走り出した。
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