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「ちゃんと、起こしましたよ。…起きなかったけど」
「それで、これかい?」
顔についたトマトを指差し、青筋を立てている。
「町に、骸骨が…。」
「それで、こんなに静かなんだね。」
「メガネなしで、よく帰ってこれたね?。」
「助けてもらったの…マスター好みの。」
「なんだって!」
目を爛々と、輝かせ女性は部屋の外に向かって行った。
「で、どこにいるんだい?」
疲れたのか、トマトをかじりながら少女に問いかける。少女は、無言のまま広場を指差した。
「今、行くからね~。」
先ほどの元気のなさを、忘れたようなスピードで走り出した。
「はぁ~。」
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