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「…誰?」
エデンの問いに男は答えない。黙ったままエデンを見つめている。
見られる居心地の悪さを紛らわせたく、エデンは次々と声をかけていった。
「何をしにクレディアに?ここ、なにもないよ」
クレディアの村は小さい村だから、わざわざ観光なんかしに来る者はいない。
旅行者が通る大きな街道からも大きく外れているために、立ち寄る者もいない。つまり、外から人がやってくるなんて、かなり珍しいのだ。
「旅行者?宿なんてないから、泊まるなら村長のとこ行かないと」
「…先ほど、面白い事を言っていたな」
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