110人が本棚に入れています
本棚に追加
「止めなさい。解るだろう…鳳子はもう戻っては来ない」
「―っ!!」
后の全身から一気に力が抜けた。
「お后様……」
后はその場に座り込み、泣き出した。
「フッハッハッハッハッ!!!!」
黒髭の男がいきなり大声で笑い出した。
「フッハッハッ!!よい!!よいぞ!!」
男は狂ったように笑い、目を見開いた。
「手遅れだ!!何もかも!!お前達の唯一の希望は!先ほど儂があの世にくれてやったわ!!」
若い男は黒髭の男をびっくりしながら見上げる。
体を起こそうとすると、兵士に上から床に押さえつけられた。
最初のコメントを投稿しよう!