軌跡

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彼女の荷物が何も残ってない。 お揃いのマグカップやお椀も 歯ブラシや洋服も 全てなくなり テーブルに一枚の紙だけが残っていた。 【ごめんね。 あなたがいつまでもプロポーズしてくれなかったから寂しくて浮気してたの。 そしたらその人がプロポーズしてくれて…受ける事にした。 大好きだったけど… ごめんね… さようなら。】 頭が真っ白になり立ち尽くした。 だけど現実だと理解するのにそう時間はかからなかった。 僕は慌てて家を飛び出し彼女を探しに行った。 何度も電話をかけたが出てもくれない。 一日中走り回り探したが彼女は見つからなかった。
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