~起~

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手には べっとりと汗をかいていた。 34℃の炎天下という事もあったが それ以上に 季節のせいではない 自分自身から出ている 夏の自分に 芽依は気が付いていた。 いつもなら 気が遠くなるような 先が見えない真っ直ぐな通学路も 今日は 容易に進める気がした。
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