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「んまひ」
指でOKサインを作る。
よかったぁ~とキャアキャア騒ぐ乙女達。
「今度また作ってきますね」
ルンルン気分で去っていく1年生。
可愛いもんだな。そんなに嬉しいものなのか?
……少しは女らしくしろ
先程の三浦先生に言われた言葉が頭の中に浮かんだ。
んーよくわかんね。どうすりゃいいんだ?
まひるは、頭をぐしゃぐしゃとかきながら自分の席に着く。
「どうしたの? まひる」
「あ? 美香。女らしくがわからねぇ」
「あはは。やだ、まひるったら。何? 少しはやる気になった?」
「んー。わかんねーや」
先程、後輩に貰ったクッキーをポリポリ食べながら頭を抱えていた。
笑う美香。ガサガサとカバンから雑誌を取り出す。
「まひる、これ読んでみたら?」
それは女子高生に人気のファッション雑誌だった。
「そこの二人! うるさいよ」
気付かぬうちに授業は始まっていた。
まひると美香は笑い合った。
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