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ドシンッ!
「いってぇ! 何すんだよテメー」
砂が付いたスカートをバサバサと叩き、キッと睨みつける、まひる17歳、一応、女子。
口が悪いのも態度が悪いのも生れつき。
「あぁ、すまねぇ」
まったく反省の色もない色男。
「テメー誰だよ?」
「俺、二階堂 瞬。3年。今は彼女なし。これでいい?」
フッと冷たい笑みを見せる。嫌なタイプだ。
「あ、そう。じゃ」
まひるが瞬達の前を通り過ぎる瞬間、まひるの腕がひっぱられ、瞬の腕の中へ。
「な! なにすんだよ!」
抱え込まれた腕をへし折ろうとした時、まひるの顔に瞬の顔が近付いた。
何だか、いい香りがする……
まひるが、その香りに浸っていると瞬の口から思いがけない言葉が発っせられた。
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