Lesson 2

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  時刻は21時。寒さで手がかじかむ。フゥーと息を手に吹き掛けながら最後の一台を見送った。   ……なんか、つまんねー。   まひるの表情は暗く沈んでいた。   「お先です」   ボソッと言いバイト先を後にする。   自転車の側に人影が見えた。 一瞬、胸が高鳴る、まひる。     「お疲れ」   期待通り、そこには瞬がいた。   「オメー、ストーカーかよ」   その口調の割に不思議と気持ちが高ぶる。   「ストーカー。かもな。ちょっと付き合ってくんない?」   車のキーをジャラっと見せ車に乗るように促す。   何のためらいもなく瞬の車に乗り込んだ、まひる。   ……あ、この香り。   まひるは、少し照れ臭さそうに瞬を見た。   「わりぃな。お前に逢いたくなって。それよりメールの返事ぐらいくれよ」   「あ? メール?」   まひるはズボンのポケットから携帯を取り出した。   薄暗い車内に小さな光が点滅していた。
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