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「そんで、何の用だ?」
まひるは、携帯をポケットにしまい、瞬に尋ねた。
「今からデートしようぜ」
そう瞬が一言言うと、まひるの返事も聞かずに車を走らせた。
車内は、重い沈黙。
まひるは、困惑していた。
デートってなんだ?
何すりゃいいんだ?
何話せばいいんだよぉ
ポケットに突っ込んだ手はこの寒さとは対象的に熱く湿っていた。
「何か飲むか? コンビニ寄るけど」
「あ、こ、紅茶」
突然、話かけられたので、まひるはビクっとした。
そんな様子など気づいてない瞬は、コンビニの駐車場へ車を停め、「待ってろ」と言いコンビニへと入った。
まひるは、今まで息を止めていたんじゃないか?
と言う位に、プハァーと呼吸をした。
そんな、まひるの姿をコンビニから見ていた瞬は、ニヤッと笑った。
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