Lesson 3

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どのくらい歩いただろうか。 手が氷のように冷たい。 はぁーっと両手に息を吹きかけ温める。 夜空には満天の星屑が光り輝いていた。 「綺麗だなぁ」 暫し夜空を眺め よし!と気合いを入れ歩き出した時、まひるを照らすライトが見えた。 そのライトは、ゆっくりと、まひるに近づく。 そして、まひるの側で止まった。 「何してんのぉ?こんなとこで一人?」 金髪やら茶髪やら、見るからに退屈そうな男達が車から降りてきた。 その数四人。 「うぜー」 まひるは、ほんのちょっぴり期待してしまった自分に腹が立っていた。 「ねぇ、遊ぼうよぉ」 まひるを囲むように、その金髪やら茶髪やらの男達がニヤニヤと近付いて来た。 「だから、うぜーんだよ。他あたれ!」 まひるは、スタスタと歩き出そうとした時、腕を捕まれた。 「いてーな。離せこの野郎が!」 お得意の足蹴り! 「ゲホッ…テメー何すんだよ」 金髪やら茶髪やらの男達の中の一人が、まひるによって撃退。 もう一発! 「グハッ…」 まひる、初めての敗北。 お腹を殴られひざまづく。 「女だと思って優しくすりゃこれか?調子のんなよ。アハハ」 まひる選手ピンチ! まだ立ち上がれません。 まひるは、金髪やら茶髪やらの男達に引きずられ、車へと押し込まれた…。
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