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パトカーがこちらに近付き止まる。
美香が説明しパトカーは、先程の男達の車を追いかけるように消えて行った。
「お待たせ」
美香が笑顔で助手席に乗る。
「ありがとな美香」
まひるは後部席で俯いていた。
「つか、なんで美香が?んでサツは?」
まひるは顔をあげ美香を不思議そうに見た。
「ん。瞬先輩から連絡あったの」
「あいつが?」
「うん。追いかけたいけど怒らせちゃったから俺会わす顔がないって」
「はぁ?」
あいつが、そんな事言うのか?
「んでサツには?」
「うん。コンビニに寄ったらね外でたむろってた連中がいてね、女ひっかけたらしいとか話してたから、もしかしてと思って警察に電話したの。で、前の車にいるみたいって話したら、そのまま追いかけて行ったよ」
「はぁ……」
つくづく手際がよいなと感心する、まひる。
「あ!」
「何?」
「こいつ誰?」
今更ながらに運転席にいる男に気付いた、まひるさん。
「彼氏」
「はぁ?」
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