Lesson 1

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  「今時アヒルのパンツかよ」   まひるの脳にその言葉が伝わった時   宙を舞う、華麗なる回し蹴り! 見事! 瞬の腹部へ直撃。   「いてぇ……」   腹部を押さえ、その場へ倒れ込む。   「大丈夫か?」   心配そうに瞬を見つめるのは、やっと登場。椎名 海斗。瞬の親友だ。 瞬ほど、派手さはないが、冷静沈着。こちらもスラリとした長身ないい男。   瞬派と海斗派があるほどの人気っぷり。   そんな瞬を撃退した、まひるに女子からの非難の声が聞こえる。   もちろん、まひるには、そんなの、おかまいなし。   「じゃあな」   詫びる事もなく鞄を担ぎ走って教室へ向かう、まひる。   「遅刻じゃねーかよ」   ふぅと溜息一つ。   授業開始のチャイムは鳴っているのにギャラリーがキンキン騒いでいる。   やっと痛みもおさまったのか、海斗に肩を借り、起き上がる瞬。     「俺、あいつを落とす」   走り去る、まひるの後ろ姿を見ながら呟く瞬。   「マジかよ」   瞬の意外な発言に苦笑する海斗。   「アヒル……覚えておけよ」   ニヤリと何か企む瞬がいた。
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