Lesson 1

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  「まひる! 見たよ。二階堂先輩に、駄目だよ。回し蹴りなんかしちゃ」   「あ? だってうぜーんだよアイツ」   「何があったのよ」   「ん? 人のパンツ馬鹿にされた」   「はぁ? 見られたからじゃくて?」   「パンツ見られたぐらいでキレねーよ」   「まひる? 女の子はね、普通、恥ずかしがるものなんだよ?」   「普通ってなんだよ?」   「だからさぁ、まひる、もう少し、女としての自覚持ちなよ」   「自覚? なにそれ食えんの?」   「もう! 知らないから」   美香は、頬っぺたを膨らましプイっと授業に戻った。     自覚ねぇ。今まで、こうやって生きて来たし今更、女らしくなんて出来るかよ。   そう思っていると、まひるの睡魔が襲ってきた。   次第に先生の声が遠退き、瞼と瞼がくっつき、まひるの睡眠タイムが始まった。
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