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「まひる! 見たよ。二階堂先輩に、駄目だよ。回し蹴りなんかしちゃ」
「あ? だってうぜーんだよアイツ」
「何があったのよ」
「ん? 人のパンツ馬鹿にされた」
「はぁ? 見られたからじゃくて?」
「パンツ見られたぐらいでキレねーよ」
「まひる? 女の子はね、普通、恥ずかしがるものなんだよ?」
「普通ってなんだよ?」
「だからさぁ、まひる、もう少し、女としての自覚持ちなよ」
「自覚? なにそれ食えんの?」
「もう! 知らないから」
美香は、頬っぺたを膨らましプイっと授業に戻った。
自覚ねぇ。今まで、こうやって生きて来たし今更、女らしくなんて出来るかよ。
そう思っていると、まひるの睡魔が襲ってきた。
次第に先生の声が遠退き、瞼と瞼がくっつき、まひるの睡眠タイムが始まった。
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