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『ピッチャーの水島くんがライトに入り、笹木くんに変わりピッチャー川内くん』
川内がゆっくりマウンドに向かう。
『ようやくお前の出番か。軽く抑えたろうで』
『そんなん当たり前じゃい。』
高岡と川内が軽く会話を交わす。川内はいつも通りの平常心。こいつはやっぱすげぇなと思った高岡。
場面は一死一、二塁
ロジンを手にたくさんつけて、フッと息を吹き掛ける。煙が舞う。なんとなく相手を見下す感覚が川内には快感みたいだ。
二球続けてストレートを投げて追い込み、カーブを外角低めに投げる。
ゴンっ!
打球は二塁柏木の目の前へ飛び、4―6―3のゲッツー!川内は三球で八木高校の攻撃を断ち切る!
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