チェンジアップ

実力差

『フォアボール！』

続く岡本をストライクが入らず簡単に歩かせてしまう。

『なんしとんじゃ！思いっきり投げえぇや！』

たまらず植地がマウンドに駆け寄り叱る。植地と水島は小学校から同じチームで植地は、後輩の水島のことが一番わかる。

『わかったよ…植ちゃん』　
返事の弱さから動揺していることがすぐわかる。

三番は南。

セオリー通り変化球から投げる。

カキーンっ！

コンパクトなスイングから放たれた打球は右中間を大きく割りスリーベース。また一点が入る。