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一死一、三塁。
逆転の絶好のチャンス。
経大付バッテリーは高岡に対してストレートでガンガンに押し攻める。
バットに当てるのが精一杯の高岡は呆気なく内野フライで打ち取られてしまう。
次は鶴丸。
「鶴くん!」
打席に向かう鶴丸に中本が声をかけた。
「驚異の八番、九番のしょぼくれた実力を広島県民に見せしめたろうや!」
中本が笑いながら言った。
すると鶴丸はこう返した。
「俺の名前を知らん奴がまだこの広島におるんか?よし
。明日の一面は俺が飾っちゃろうかの!」
鶴丸はヒーローになっていた。
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