朝と夜の物語

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嗚呼…僕の代わりに廻っておくれ… 其の世界には―― 僕が生まれてくるに至る 物語(ロマン)はあるのだろうか? 【※「さぁ、行っておいで…」  「Oui monsieur(ウィ ムスィウー)」】 【※巡り来る生のざわめき…  太陽の風車… ※巡り行く死の安らぎ…  月の揺り籠…】 我等は彷徨える 追憶に揺れる《風車》(ムーラン) 巡り往く何の地平にも 詩(うた)を灯すで0302ょう…… 此れは―― 生まれてくる前に 死んで行く僕の物語(ロマン)… 嗚呼…僕達はもう逢えなくても 現在を生きて往く《憧憬》(ロマン) ―詠い続けよう ―探し続けよう →君が迷わぬように… 【※『朝と夜』の狭間で『焔』は揺らめき 『宝石』を掴もうと『腕』を伸ばし 『風車』が廻れば『星屑』は煌めく 『天使』が別れし『美しき』幻想と 『葡萄酒』の陶酔に『賢者』も忌避する 『伝言』の真意を『地平線』は織る】 【※右手に死を 左手に生を  傾かざる冬の天秤】
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