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独りで寂しくないように 《双児の人形》を傍らに {双子のla poupee}(ラ プウペ) 小さな棺の揺り籠で 目覚めぬ君を送ろう… 歓びに揺れたのは《紫色の花》       Violette(ヴィオレット) 哀しみに濡れたのは《水色の花》       Hortansia(オルタンシア) 誰かが綴った此の詩を 生まれぬ君に贈ろう… 【歴史が書を創るのか 書が歴史を創るのか 永遠を生きられない以上 全てを織る由もなく 朝と夜の地平を廻る 『第五の旅路』 離れた者が再び繋がる日は 訪れるのだろうか?】 【懐かしき調べ 其れは誰の唇か― 嗚呼…《物語》を詩うのは……】 ※其処にロマンは在るのかしら?
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