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「いえ、今はまだ漠然とし過ぎていて話せる段階にはありません。時が来たらまたお話します。しかし、村の存続のために、歴史を変える時期に来ていると俺は思っています」 ショウスケが語尾を強める。 その言葉に、ケイタロウとリョウスケが大きくうなずき、村長をまっすぐに見た。 村長と若者達の間に緊張が走り、それが沈黙となってその場を包んだ。 その沈黙を破ったのは村長だった。 「歴史を変える、か」 村長はぽつりとつぶやくと、言葉を続けた。 「……儀式の準備じゃ!村の者達にも伝えよ!!」 「村長……。ご決断、ありがとうございます。さぁ、早速準備に取り掛かろう!」 ショウスケは席を立ち、村長に向かって深々と一礼すると、ケイタロウとリョウスケを見て「行こう」と、うなずいてショウスケを先頭に3人は村長の家を後にした。 「ショウスケめ、一体何を考えておる……」 心苦しい決断をした村長はそうつぶやき、天を仰いだ。 「わしも準備にかかろう。伝えねばならん」
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