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「大丈夫だよ……ごめんな」
そう言ってカイトはリリィを放し優しく答えた
そして…………………………………………見てしまった
リリィのその、小さな、一点の曇りもない白磁のような肢体
未成熟ゆえにあからさまな膨らみのない、ただ流麗な曲線によって描かれる、清冽の姿
カイトはすっかり見入ってしまっている
リリィも自分の体を見られていることに気づいたらしい
顔を真っ赤にして縮こまっている
心なしか涙ぐんでいるようだ
と、その時
「カイトく~ん、クリスマスカード届けに来た……よ?」
運悪くアイリスが来てしまった
カイトは急に青ざめる
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