小珠の事情

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沙弥加「みなさん、今日はお疲れ様でした……大活躍だったみたいですね」 鍋の具を皿に取る沙弥加。 帆村「楽勝、楽勝……敵じゃねえよ、あんなヤツら」 鶏肉を頬張る帆村。 神永「浮かれてる場合か? まだ戦いは始まったばかりだぞ」 沙弥加から皿を受け取る神永。 帆村「勢いってもんがあんだろ? こうやって景気つけなきゃ、これから先もやってけねえじゃねえかよ」 礼依「まぁ、一理あるわね……これからもお互い力を合わせて戦ってくわけだし」 神永「そうだな……すまない、どうしても気分が乗らなくて……」 礼依「大事なひとにずっと会えないんじゃ、テンション上がらないわよね」 帆村「なんだよ……まだ女のことウジウジ考えてんのか?」 神永「なんのしがらみもないあんたらが羨ましいよ」 鶏肉をぱくつく神永。 帆村「しがらみ……ってなんだ?」 沙弥加に答えを促す帆村。 沙弥加「狸の置物じゃないですかぁ?」 礼依「それは信楽(しがらき)」 ボソッとツッコミを入れる礼依。 帆村「頭かゆくなるやつか?」 礼依「それは虱(シラミ)……って、いまどきシラミがいるの?」 神永「……」 相手にせず、もくもくと食べている神永。
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