小珠の事情

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○同・小珠の部屋(夜) ケータイをかけている小珠。 メッセージ「……電波の届かない場所にいるか、電源がオフになっている……」 通話を切る小珠。 小珠「何度やってもダメか……」 ベッドに倒れ込む小珠。 ○同・ダイニング(夜) 食後の茶を啜っている海根。海根の傍らでぼんやりテレビを見ている美鈴。 美鈴「いいんですか? 手紙のこと小珠に言わなくて」 海根「あんな訳のわからん手紙を見せてなんになる」 美鈴「けど、小珠に宛てた手紙を勝手に預かるなんて……」 海根「理由もなくいなくなるような男など信用ならん……今のうちに手を打つのが親の勤めだ」 美鈴「あとでバレても知りませんよ」 海根「知ったことか……」 湯飲みを置く海根。
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