それっぽいプロローグ、のこと

2/2
前へ
/79ページ
次へ
子供の頃、いつもおばあちゃんが寝る時に聞かせてくれたお話は   空を自由に飛ぶ魔法使いが悪い人達を退治する話だった。   実に単純で、どこにでもあるような話だったけれど、   私はいつの日からか魔法使いになる事を夢みていた。   絵本の中の呪文を唱えてみたり 家の壁に魔法陣を書いてみて怒られたり そんな事ばかりしていた。   しかし年を重ねるにつれ、 そんな夢を見る事も私は忘れてしまい、 いつしか普通の学生生活を送るようになっていた。   そんなある日、私の運命の歯車は大きく動く事になる。   私は町外れに一人で住む同い年の少女、アリス・マーガトロイドと出会った
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加