ラブストーリーは突然に、のこと

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私は霧雨魔理沙、外の世界からは少し隔離された所にある幻想郷の人里に住むごく普通の学生だ。   今日もいつもと同じように始業のベルがなり一日が始まる   毎日毎日同じ事を繰り返す生活。   つまらない訳ではないが、私はそこに何か物足りなさを感じていた……。   「はい、じゃあここ、霧雨さんお願いします」   中年の小太りオヤジに突然当てられる   「すみません、聞いてませんでした」   「まったく、授業はしっかり聞かないと駄目だよー」   実にねちっこい嫌らしい言い方だ。あいつ、私が聞いてないの分かってて当てやがったな。   私の成績は下の中という所。薬学など面白い授業は面白いがそれ以外はやる気になれない。   はぁ、将来はそっちの道にでも進もうかな、などと物思いにふけっていると今日の授業は終わった。
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