第一章《剣と魔法と》

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 ここに一つの世界が出来た。  基本的には私たちの住む世界に似た異世界。  その世界は三人の神が創り出した。 一人は智恵の神“ヨルム・アース・ガンドレイ“。 一人は水の神”イリア・アース・アキュリエル“。 一人は火の神”フレイム・アース・ヴォルグラント“。 彼らは天界のアース宮殿に住まう神族だ。と言っても、下層に住む見習いのようなもので、上層に住む十二賢神とは段違いに位が低かった。  そんな三人が世界を作るきっかけになったのはアース宮殿最上層に住む、最高神“オーディリア・アース・イグドレイン”から出された課題であった。  “世界を創り、神たるに足る知識と業を得よ”  難しいわけではない課題だ。世界の基盤のなるモノはイグドレインが創るのだから、彼ら三人はその世界に何を育み、何を生かすかを決めるだけ。そんな課題に何の意味があるのか、三人には諮りかねる所があった。  やがて世界は完成した。 .
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