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ある日のことだった。
いつもの用にバイトを済ませクタクタの体で家に帰り、ゆっくりテレビを見ていた時。
『ピンポーン』
チャイムだ。
誰だろうか…?
「ご主人様。お客様が来ましたよ?私(わたくし)が出ましょうか?」
キッチンで料理を作っている介護ロボが話しかける。
「うん。お願い。」
返事をする。
「わかりました。………はーい!今行きま~すっ!!」
そういうと、介護ロボは急いで玄関にでた。
この家の介護ロボット、通称『カイちゃん』。
人間型介護ロボットで性別は♀。
名前は介護の介からカイ。
即座に決めたから適当にだ。
ロボットと言っても差ほど人間とは違いがない。
『水が無理な事』『充電をする事』『心がない事』『結婚ができない事』だいたいの違いはそれだけだ。
え?何でカイちゃんがいるかって?
…………確か。…4・5才ぐらいに幼稚園から帰って来たら、家が火事になってて親が亡くなって……。
そして、親戚などからいろいろ所で引き取って貰って、でも、最終的には一人に。
そこで『今は一人で生活している』と知った国から、介護ロボットとお金が届いた。
今はそのおかげで何とかして生きてる。
「ご主人様~!お国の方ですよ~~!」
カイちゃんの声が部屋に響いて来た。
「国の方とはまた珍しい……」
私はボソッと呟いて玄関に行った。
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