運命の交差点

挑戦

翌日…

僕は学校へ行き昨日の出来事を友達に話した。
すると友達は
｢変な出来事だなぁ。試合の助っ人でも誘われるんじゃないの？ってかお前よく一人でサッカー見に行く気になったよな。そっちの方が驚きだわ｣
と、よく分からない反応を示した。
僕も正直なところ昨日の出来事について整理は出来ていなかった。
友達に話しても、サッカーの試合に呼ばれてるぐらいの答えしかない。
この時は人生に措けるサッカーライフや後々の人生に影響するとは全く思っていなかった。

授業中も色んな事を考えたが、全く結論が出ない。
明日香さんと康平さんの意図や思惑が見えない。
ボーッとしていて先生に注意されてもお構いなし。
放課後までずっと考えていた。

放課後になると僕は知り合いの先輩に声をかけてもらい、選手登録はしていないサッカー部の部活に出る事にした。
先輩は
｢お前いつになったら部活に本入部すんの？お前なら一年からでもレギュラー取れるぞ｣
と毎回のように言ってくる。
その都度考える振りをしては逃れ、考える振りをしては逃れの繰り返し。
初めからサッカー部に入る事なんて考えていなかった。