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その日も部活に参加し、紅白戦にも出させてもらった。
紅白戦は一年と二年の合同チーム対三年生チーム。
僕は合同チームのチームのFWとして出場。
紅白戦が始まり、やはり実力の違いや経験の違いからか三年生チームがゲームを支配していた。
しかし、負けず嫌いの僕はガンガンとボールを取りに行ったり、少し遠い位置からでも果敢にシュートを狙っていた。
何とか2点は取ったものの、5対2の惨敗。
紅白戦が終わった時、全く話した事も無い三年生が僕のところでやって来て
「お前、どこかの選抜チームとか入ってたのか?」
と聞く。
中学生の頃、地域の選抜には選ばれたが、そんなに胸を張って言える事では無いと思った僕は
「いえ、どこの選抜チームにも選ばれてません」
と答えるが更にその人は
「じゃあどっかのクラブチームに入ってたのか?」
と聞いてくる。
クラブチームには全く縁が無かった僕は
「まさか。全く縁の無い事ですよ」
と笑いながら否定した。
その三年生は首を傾げながら僕の前を去って行くと今度は僕の知り合いの先輩に何かを話し掛けている。
きっと入部しろって事だろう…
僕は次に聞かれたら完全に断ってみようと考えた。
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