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何故、嬉しそうにしていたのかは分からないが
「おう、川嶋。相変わらずやってるよ。今はサッカーを満喫してるって感じだわ」
と僕が答えると
「そっか。充実してるなら良かったね」
と笑って言ってくれた。
更に川嶋は
「ねぇ、浅井君。今度試合見に行っても良い?」
と僕に問い掛けて来る。
僕は少し考えたが
「おう。何か変な感じするけど良いよ。お前、携帯持ってる?持ってるなら番号教えて。試合のある日を連絡するから」
と答え、携帯を持っていた川嶋に電話番号を教えてもらった。
「んじゃあ、また連絡するわ」
と言うと川嶋に手を振り、僕は自転車を漕ぎ始め、再び練習場へと向かう。
別れた彼女との再会と違和感の無い会話に少し動揺していると練習場に着いた。
練習場に着くと他のチームメイトは既にウォーミングアップを始めている。
「和哉、遅いぞ!早く入ってアップしろよ」
とキャプテンの伊藤さんから声が飛んできた。
「はい。すみません」
と僕は言うと輪の中に入り、みんなと一緒にウォーミングアップを開始。
体が温まって来たところで5対5のミニゲームを始めたが、思いのほか体が疲れていたせいか、いつもの力が出せなかった。
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