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応援という事自体が僕には初めての事だったので凄く恥ずかしかったが、僕は恥ずかしさを抑えてその女の人に教えてもらった通り、飛んだり跳ねたり、手を叩いたりしてみた。
応援するってこんなに楽しいんだ…
でもスター選手を探すのは難しいぞ…
応援する事により生まれる一長一短を考えながら僕は周りと同じように応援してた。
試合はあっという間に前半戦が終了し、僕は完全にこの空気に馴染めている事に気が付く。
"ハーフタイムってみんなどんな過ごし方をするのかな?"
と僕が辺りを見回し、キョロキョロしていると先程の女の人が僕の方へ歩いて来た。
女の人は
「楽しんでる?あっ!アンタ名前なんて言うの?」
と、いきなり名前を聞いて来る。
僕は少し戸惑いながら
「和哉です」
とだけ答えた。
「アタシ、明日香。よろしく」
と女の人は名を名乗る。
明日香さんは急に僕の手を引っ張り
「一緒においで。みんなに紹介するから」
と言って、半ば強制的に僕を明日香さんの仲間の方へ連れて行った。
正直なところ、凄く強引かつ豪快なイメージだ。
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