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僕はこれがサッカー観戦のマナーなのか…
と思い、改めてサポーターのクラブやスタジアムへの愛着に感心した。
そして、全てを片付け終わると、康平さんが僕の所にやって来た。
康平さんは僕に
「和哉だったっけ?お前サッカーやってるの?」
と聞く。
僕が
「そうですね。今年で四年目になりますがサッカーやってますよ」
と自分のサッカー歴を答えると康平さんは
「へぇー、お前体細いのにサッカーやってんるんだな」
と結構失礼と思われる言葉を返して来た。
体が細いのは僕のコンプレックスだったが、あまりにも直球な言葉だったので、僕は笑いながら
「それ、僕のコンプレックスなんで勘弁して下さいよ」
と言葉を返す。
康平さんは半笑いの顔で
「あっ、そうなの?悪い悪い」
と軽く謝った後
「もうスタジアム閉まるから外に出るぞ。みんなこっちに居るからお前も来いよ」
と僕を誘ってくれた。
僕は康平さんの後に付いて行き、スタジアムの外に出た。
スタジアムの外にある階段付近にはサポーターらしき人達が20人程集まっている。
僕と康平さんがその輪の中に入って行くと
「康平、和哉。お疲れ」
と、みんなが声を掛けてくれた。
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