運命の交差点

出会い

凄い歓迎ぶりに僕は圧倒された。
何なんだ？この人達は…
とさえ思うくらいだ。
僕が改めて自己紹介をすると、みんなは興味津々で色んな事を聞いて来る。
僕は一つ一つの質問全てを答えた。
大体、質問の内容はベタな感じの物だ。
年齢や一人で来たのか？等。
僕が色んな人と話していると康平さんともう一人の男の人は鞄からサッカーボールを取り出し、蹴り始めた。
僕も一緒にやりたくなり、二人の側に行き
｢僕も入れて下さい｣
とお願いをすると名も知らない男の人からパスが来た。
僕がその転がって来たボールを足で止めると、パスをくれた人はボールを奪いに突っ込んで来るではないか。

えっ…？

と僕は少し驚いたが、難無くかわし康平さんにパスを送る。
今度は康平さんが僕にパス。
が、またボールを奪いに突っ込んで来た。
僕は康平さんをもかわした。
それを近くで見ていた明日香さんは
｢和哉って意外にサッカー上手いんだね。どっかクラブチーム入ってるの？｣
と僕に質問する。
僕は特に有名なクラブチームでやってる訳でも無かったので正直に
｢ただの社会人の草サッカーやってるだけです｣
と答えた。