【 少女は乙女の夢を見る 】

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幼さに 艶やかな潤いを醸しだし 朝露に濡れた蔓薔薇を思う きっと詩人が奏でる  Romance ≪恋物語≫を 日々憂いながら楽しむの 伏せがちな 長い睫毛に揺れる眼差し 絵本を開いて ≪少女≫は甘やかなため息 ワタシモコンナフウニ    ナレタライイノニ 頬杖ついて  Shooting star ≪流れる夜空の焔≫に 願うでしょう ワタシモオヒメサマニ     ナレマスヨウニ 満天のどれか一つでも どうか願いを聞いてと祈る ワタシモキレイニ       ナリタイノ 海辺で川辺で愛する側で 美しい竪琴と唄を歌い 世界全てに愛される 絵本の中の≪乙女≫達は 無智の笑顔で 世界の愛を独り占め 小鳥に歌えば唄で返され 獣に手を差し出せば 頭を差し出す 風さえも≪乙女≫に恋をする   Candy bowl ≪可愛らしい食卓≫を          抱えて ≪少女≫はめくるページの挿絵   Dinner party ≪乙女の綺麗な食卓≫を         夢見てる  ui     ui ≪愛い≫と≪憂い≫ いつかそれは 近づくのかしら 夢を追いかけ≪少女≫はめくる 分厚くなった≪私≫の物語 それは ≪少女≫と≪乙女≫の追いかけっこ アナタはどこまで ≪私≫の物語を 追えるかしら? さぁ、物語の始まりです。     ~Anfang~
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