始まりは驚愕とともに

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大型のバックパックに羽の様にフレキシブルに動くブースターを二つ付けた人間の様に四肢を持つ機体。 重厚かつ洗練された形状の頭部には顔を横切る様に細長く延びた光るカメラアイと、エルフの耳を思わせるとがったレーダー。 全高十五メートルの鋼鉄の巨人が四機、キース少尉の眼前に現れた。 隊長機に見えるのは頭部のレーダーが長く、白い大型火器を持った一回り大きい機体、そして、副隊長機だろうか頭部の右側だけのレーダーだけが長く、スカイブルーの両腕にガトリング砲の付いた長方形のシールドを装備した機体。 量産機に見える、右手にアサルトライフルをメタルグレーの機体が二機。 『全機ミサイル用意、ロックオン・・・撃てぇ!!』 動揺を押さえたキースの声で三機が一斉に誘導ミサイルを放った。
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