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同じく中学生の時にカオルちゃんと海に行った時のこと。
カオルちゃんはあまり人がこないような釣場が好きだ。
その時いった釣場も、潮が引かないと水があり、歩いて行けない場所だったのだが、ちょうど満潮で歩いて渡るのは不可能だと思った。
しかしカオルちゃんはそこの岩場の上にある崖の小さな岩に捕まりながら、その場所を渡ると言い出したのだ。
崖は本当に絶壁で落ちたら下は海。(四メートルくらいの高さだった)
「大丈夫か??」
私を心配して先を行きながらも声を掛けてくれる優しいカオルちゃん
「大丈夫よ!カオルの息子やもん。」
私は自慢気に答えた
それに対してカオルちゃん
「そいけん怖かっさ!」と答えた瞬間だった。
カオルちゃんが捕まっていた小さな岩がポロッと落ちて、続いてカオルちゃんも海にダイブ!
「お父!大丈夫?」と崖から叫ぶと
海から顔を出したカオルちゃんが
「ほら。こげんなるっさ」って・・・
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