マンションと借金

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『ついて来い』と言われ、のこのこついてきた俺。 なのに着いてみれば玄関先で締め出しをくらったような状態になっている。 シーンと音のないマンションの廊下に通過する風の音が不気味な演出をする。 ここで俺の理性の糸が切れた。 「ちょっ・・・!ホストさぁぁぁん!!怖い!寒い!!怖いぃぃ!!これなんですか!?なんかの仕打ちですか!?俺なんかしました!?って今日会ったばっかですよね!!?」 テンパってる俺の台詞はわけのわからないものになっていた。 だが、もうそんなのどうでも良くて、半泣きになった俺は、とにかくドアを叩いていた。
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