破滅への序章

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「な・何だと!?」 兵士の言葉を聞いた幹部は、驚愕の声を上げた 他の幹部も、いきなりのグラン帝国の侵攻に驚きを隠せなかった 無理もない…グラナダ帝国は数百年の間、争いもなく平和に過ごしていたのだ いきなり他国が侵攻してくるというのは、勿論なかった 幹部の面々は、突然の出来事に驚きを隠せないでいた ただ一人を除いては… 「それで?被害の規模はどの位なのですか?」 ざわついている空気には合わない落ち着いた声で、一際若い男がそう言った 彼の名は、ヒューイ・レルトン ロディオン共和国の東地区の守護を任されている男だ 農民の出身にも関わらず、その類い稀ない才能で若干24歳にして、史上最年少でロディオン共和国最高幹部【4将軍】に任命された、男だ だからと言って、その権力を鼻にかけるということはしなので、国民からの信頼は絶大にある
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