オタク格闘家

高校デビュー(？)

一人ぼっちな休み時間、イチの暇潰しはほとんど漫画だった。
この頃はコミケに参加するほどオタク化していたイチは、普通の高校生から見たら気持ち悪いものだったかもしれない。
そのせいで益々友達は出来ない悪循環へとハマっていった。
これだけならまだいいが、入学して何ヵ月かすると、不幸なことに目を付けられ始めた。
クラスの不良連中や女グループのギャルから、陰湿ないじめがはじまったのだ。
中学までのほのぼのとした人間関係しか経験してこなかったイチは、このいじめに相当堪えていた。