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「進、俺、土曜心ちゃんにデートに誘われた。どうしたら…」
「行ってやれよ。今の心はお前のこと好…」
「進さん!! それ以上は言ったらダメです!!」
近くにいた怜香が、教室に響くくらいの声で叫んできた。
みんなも不思議そうな顔でこちらを見ている。
「進さんおかしいです。そんなに自分の気持ちを殺してまで、心ちゃんの気持ちを尊重するんですか?」
「いいんだ。もう…いいんだ。今の心は昔の心じゃない。だから、恋人でもない俺が色々と縛るわけにはいかない。
あいつの気持ちは尊重してやるべきなんだ」
俺は席から立ち上がり保健室に向かった。
今教室にいたら気が狂ってしまいそうだったから。
結局、保健室に着いてすぐに吐いてしまい早退することになった。
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