最終章―喜びと悲しみの間で…

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「勝、心が倒れたってどういうことだ!?」 「進落ち着け。ちゃんと話すから」 昨日、勝は俺に言われた通り心に話した。 「心ちゃん、明日ここに行かない? 大事な人が入院してるんだ」 「近藤くんがそう言うなら行きます」 心も納得した所で次の日、つまり今日の朝早くから電車に乗って行った。 その時から心の様子が少しずつ変わってきたらしい。 「心ちゃん大丈夫?」 「なんだか胸のほうが苦しくて…」 勝もそれ以上は聞かず、二人が黙ったまま電車は走る。
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