最終章―喜びと悲しみの間で…

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「進落ち着け、進落ち着け、進落ち着……」 「あぁー、うぜー。余計に落ち着けないだろ」 「進はツッコミを入れてこそ進だ。元気出たな」 まぁ、元気は出たけどな。 色んな元気が出てきたよ。 「ツッコミを入れてこそ俺か。なら、強烈なツッコミを入れさせてもらおうか」 「ちょ、ちょっと待て。それとこれとは話が違……ぎやあぁぁ……」 久々に勝をシバいて気分爽快だな。 俺はそれからたっぷり寝れた。 そして放課後になると、俺を支えてくれた親友と呼べる三人がやってきた。 「怜香から聞いたよ。明日心ちゃんのお見舞い行くんでしょ?」 「あぁ。目が覚めてないから一方的だけどな」 「シバくだけシバいて大事なことは報告なしか。俺も明日行くからな」 「わかったよ。みんなありがとう。心強いよ」 あー元気で満ちていく。 これがオーラとして心に送れたらなぁ。 まぁそんな冗談は置いといて、ついに土曜日を迎えた。
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