最終章―喜びと悲しみの間で…

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朝準備を済まして駅に向かう。 みんなにはあらかじめ集合場所と時間を伝えてある。 時間ピッタリに行くと、駅の外に怜香と遥が待っていた。 「進くんピッタリだね」 「電車だから早く来ても意味ないからな。勝は?」 「さぁ? 虫は放っておいて行きましょう」 虫か、虫なんて久々に聞いた。 やはり虫は変わろうとも虫だな。 俺達は目的の駅での切符を買う。 毎回680\なんてちょっとしんどいな。 切符を改札口に通して中に入ると、勝がホームの椅子に座っていた。 「お前達遅いぞ。俺電車を3本ほど見送ったし」 ここの駅は20分ごとに来るわけだから、1時間も待ってたのか。 時間はちゃんと伝えたはずなのに、こいつバカだ。 どうしようもないアホ。
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