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「今、心ちゃん動いたよな?」
俺は後ろを向いていてわからなかった。
他の二人も心が微かに動くのを見たらしい。
俺は不安から数秒遅れたが、ようやく振り返った。
そこには、起き上がって座っている心がいた。
「怜香さん……おはようです」
いや、朝じゃないし。
ってかなんでこんなに冷静にツッコんでだろ?
もっと喜べ、もっと嬉しがれよ。
「遥さんと…あなた達は誰ですか?」
あなた達とは俺と勝のこと。
やっぱり記憶戻らないか。
それより勝のことも忘れたのか。
「進さんのことは思い出しませんか」
「し、仕方ないよ。ここ…栗林が目を覚ましたし、俺は帰るよ」
3人はもちろん驚いた。
そして俺は決めた。
もう心とは関わらないと。
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