不登校のはじまり

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そうすると、元々話題もなく、話しかけない私はどんどん孤立しました。 あ、プロジェクトの内容書き忘れてましたね💧 『愛輝ちゃんから話してくるまで話しかけない』というものでした。 ちょっと…酷いと思いません? 私は話しかけられない理由もわからなくて、毎日辛かったです。 …話しかけることができなかったのは、いじられていたから…というのもあったのですが… そんなわけで、音楽の授業でも一人でギターを弾いてました。 そこへAちゃんがきて、 『愛輝ちゃん一人なの?寂しいね~…』 と言いました。 私は『寂しくないよ』って返しました。 しかし、言ってることとは反対に声は少し震えていました。 さらにAちゃんは『寂しいよ』って言ってきました。 確かに寂しかったけれど、ギターが独り占めできたので、楽でした。 そんな日々が続いたある日、家庭科で私と親友とCちゃんは一緒の班になりました。 Cちゃんも同じグループでした。 あ、その時はすでにプロジェクトの存在を知っていました。親友が言ってくれたのです。 そこでの会話は今でも鮮明に覚えています。 C『例のプロジェクト、まだやってるの?』 親友『アイツが成長しなきゃ終わらないよ』 私は絶望しました。 親友は私が話しかけることができない理由を知っていたのに… それから私は学校に行きたくなくなりました。
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